納豆が健康に良いということはよく知られていますが、 納豆は煮た大豆が納豆菌によって発酵されたものです。
そして、納豆菌は大豆のタンパク質を分解し、 ナットウキナーゼを生成します。
●納豆菌がもたらす効能 納豆菌には抗菌性物質を生成する働きがあります。
例えば、病原性大腸菌のO-157は食中毒を引き起こし、 最悪の場合は死に至らしめることもありますが、 納豆菌を混入すると、数日で死滅します。
納豆菌は胃酸に強いために死滅することなく腸まで行き、 乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増殖させます。
腸内の善玉菌が増えることによって免疫力が向上し、 外部からの菌の侵入に対する抵抗力が強まります。
また、悪玉菌の増殖を阻止することから 下痢や便秘が改善し、デトックス効果が増します。
これが、女性の肌の柔らかさを保ちます。
●ナットウキナーゼのもたらす効能 ナットウキナーゼの主な効能には以下の2つがあります。
1.フィブリンを分解 納豆菌が生成する酵素のナットウキナーゼの最大の働きは 血栓を作る要因となるフィブリンを分解することです。
その働きで、血管につまった血栓が溶けていくため、 血液がサラサラになって血流が良くなります。 血流が良くなれば、当然血圧が正常になり、 心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中などの予防につながります。
2.ビタミンBが増加 ナットウキナーゼは活性酸素の発生を抑え、 抗酸化作用のあるビタミンBを増やす効果があります。 結果的に、血管や細胞の老化を防止します。
●効果的な摂取時間 ナットウキナーゼの効果の持続時間は8~10時間です。
通常、体の中で血栓ができるのは夜中から明け方のため、 夕食後から就寝までの間に摂取すると、最も効果的です。
●納豆菌とナットウキナーゼの性質 納豆菌は高温や胃酸に強いため、簡単には死滅しません。
しかしながら、ナットウキナーゼは水分に弱く、 また50度以上の熱のあるところでは効能が極端に低下し、 70度以上になると活動をしなくなります。
従って、炒めたり揚げたりするような調理をせずに、 そのまま摂取することが肝心です。